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うつ

カルテの一番上に書いてあるだろう診断名、
うつ の文字を見たくなかったし、見なかった

人の目や、世間の偏見、恥ずかしい気持ち、そんな自分自身も受け入れたくなかった
私の人生終わったように感じたし、これからどうなっていくのか、
自分の体のことというより、一番は人の目、
これからどんなふうに見られるのかという恐怖、
村八分になるのかな、深く暗い場所へ沈んでいく感覚だった

初回の診察で、処方された薬を飲んだけど、目が回って立てなくなり、それ以来、鬱に対してお薬は飲まず、ずいぶん長い間、両手で収まらない年月ひたすら病院に通って、眠剤を飲んでいた


自分に出ている症状は、

眠れない、起き上れない、疲れが取れない、元気が出ない、体がいつもだるい、
マイナス思考、落ち込んでも浮き上がってこれない、
午前中は極端に調子が悪い、夕方以降に徐々に目が覚めていく感覚、
昼夜反転気味
200m~300m歩くのに、しゃがむ、歩くの繰り返しでなかなか前に進めないこともあった
外に出ること、人の中に入ることが極端に怖かった
人の中に入っていくと、息が吸えない、呼吸できない
外出するには、相当、覚悟や準備、用意がいる、時間をかけて細かく持ち物や、
心の準備をしないと出られない

それなのに、外出先で人に出会うと、まるで何もないように、笑顔で「こんにちわ」って言ってた

田舎に住んでいたので、今から20年、30年前は、メンタル疾患に対しての偏見も大きかったと思う
自分がうつや病院に通院していることをひたすらかくしていたけど、いつかそれがバレて、
あの人頭おかいしいんじゃないか、精神異常者、狂ってる的な白い目で見られるんじゃないかという恐怖はいつもありました
(今は世の中全体が不眠気味な時代に変わったけど)

なぜこんなことになってしまったか?

原因を考えると
20代での夜勤などの不規則な勤務、転職後も最終電車で帰ることが多く、日々疲労困憊
電車を降りても手すりにすがるように、這うような感覚で通勤していました

そんな中なのに、若さもあって、自分の限界がわかっていなかったり、
食生活や日常生活の工夫もせず、自分の健康を守るという意識もなかったと思います
また職場での人間関係のトラブルも追い打ちをかけたと思います

もっと細かく言うと、まだバブルがはじける前だったので、
どの会社でも結構仕事量が多く、帰宅が最終電車はよくあることでした
社内や、隣の会社でも、失明しかけたり、救急車で運ばれていく人もいたりして、
完全なるオーバーワーク状態だったと思います。
でも、そのようなことが起こっても、別に不思議に感じない、今から思えばちょっと
麻痺した、異常な状況だったかもしれません
自分も、自分自身を俯瞰で見れなかった、周りの人間も普通に長時間労働だったので、
その状態が当たり前のような空気でした

そのような状況が何年か続き、ついに体を壊して動けなくなるのですが、まだこの状態でも自分がうつなんじゃないかとか、体もメンタルも危ういんじゃないか、しっかり休まなきゃという認識が薄かった
退職後、3年~5年ほどは、自分でも想像していないようないろいろな病気が噴きだしてきました
そのあとぐらいから、本格的に鬱の症状が出始めた
全く身動きできないような状態になっていった


今だから言えることですが、そこまでになるまでに何とか手を打つべきだった

ではどうすればよかったか?

自分の今の状況を確認する
自分の体の状態、を確認する 食欲はどうか、食事の内容が偏りすぎていないか
疲労感は激しいか、疲れは一時的なものなのか、
眠れているか、気分は落ち込みっぱなしではないか
もしその症状が出ていれば何が原因と考えられるか

仕事や家事その他でオーバーワークになっていないか?
無理に無理を重ねていないか
特に長時間労働、周りが長時間労働なので、私も頑張らねば、になっていないか
昼夜反転になっていないか
夜勤や不規則な勤務時間帯を繰り返されている方も注意、
「どうしてもやらないといけない」は解るが、限界を超えていないかという点は
とても注意が必要だと思います

日本人は休むことに罪悪感を持ちやすい
周りの人も過酷な中働いているので 迷惑をかけられない
私も頑張らなければ の思いが強い
まだ心も身体もぎりぎりのところで耐えているときは、この考え方を持つことが多いけれど、
ここを超えてしまうと、
人って、自分の心と体、命を守るために強制的にシャットダウンというか、休む方向に向かっていく、ここから長期的に休まざるを得ない状況になりやすい

自分の今の心と体の状態が、何かまずいんじゃないかと感じる方は、
今の生き方、
生活の仕方、
習慣など、を見直すことをお勧めします

特に休養、しっかり休む、
「家族やほかの人に申し訳ない」じゃなく、
「私いつも頑張っているから自分にしっかり休養あげよう」
「体と心にご褒美あげよう」の気持ちで休んでほしい


定期的に、自分と向き合う、暮らしや生活習慣、仕事の仕方などを見つめなおす、
立ち止まってみて、考える時間を持つ、
自分で自分の心身を守る意識を持つ
そのことが自分を助ける、そして家族や周りの人も救っていくことになると思います

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